本日はスケールの練習・中級編として、解説していきます。
今回は前回の記事の続編です。
スケールの新しい目的とは
前回の記事でも、スケールを練習することについてのメリットについてを述べました。
中級者以上のレベルになってくると、スケールを練習してアドリブを演奏することが上達に欠かせなくなります。
なぜアドリブなのか?
好きな音楽のジャンルによっては、アドリブなど必要のない音楽もあるでしょう。
しかしアドリブ(インプロビゼーション=即興)を行える、ということは
・スケール
・テクニック
・リズム&グルーブ
・理論
・フレーズ
・マインド
・フィジカル
など様々な要素が必要とされ、それらを高めてくれる、いわば音楽の中の総合芸術と言っても良いかもしれません。
その中にスケールは、当然なくてはならない基本中の基本となり、日本語を学ぶ人にとっての平仮名の文字そのもののようなものです。
ご心配なく!
そんな難しそうなこと自分には出来ないだろうなと思う人もいるかもしれません。しかし、難しいことをやることが目的ではありません。スケールであろうと何であろうと、今の自分に適したやり方で、楽しんで自由に弾けば良いのです。
スケールなんて知らないよ!というプロの人も結構います。それはそれで悪いことではないのですが、この記事では学ぶ方法を知りたい方のために、このまま書き続けます。
スケールの大切さを知るために、どうすれば?
アドリブをしている人を観察することから始めましょう。
プロの演奏家でも、たまたま見かけたセッションミュージシャンの演奏でも、SNS上の楽器プレイヤーでも構いません。
そして手始めに良いのは、自分が弾ける曲のギターソロがどんなスケールで出来ているんだろう?と興味を持つことです。最初は、それだけで構いません。
(もしちょっとでもスケールの形が見えたり、あるいはなんとなくでも正しい音がある場所が分かる気がしたら、嬉しさが感じられますよ。)
ですから、練習に入る前に、興味を起こすことがファーストステップです。
次に練習方法の紹介をします。
スケールの色々な練習方法
#1
まず基本はポジションは覚えること。はじめに覚えるべきはCメジャースケールと、Aマイナーぺンタトニックスケールがおすすめです。それぞれのスケールに5ポジションという概念があります。上記のスケールをネック全体で網羅するために、基本となるのがこの5つのポジションを覚えることです。
(具体的なポジションを見たい方は、ページ上部のリンクをご覧ください)
#2
次にCメジャースケールの3ノートパーストリングスケールと呼ばれる7つのポジションを覚えます。これも5ポジションと同様にメジャースケールであるには変わらないのですが、1本の弦につき必ず3つの音を弾くという法則に則って演奏するポジショニングです。
サラっと書きましたが、マスターするにはそれなりに時間のかかる作業と思います。
スケールに関心がない内に、こんな練習を初めてしまうとほとんど挫折街道に突っ込んでいくだけだと思います。この段階でまだあまり興味がない人は着手するのを少し待ったほうが良いでしょう。
上記の練習が難しそうだ、と感じた方には次項をご覧ください。
スケールに関心を持つためにすると良いこと
#1 いろんなフレーズを覚える。
そして何となくどんなスケールで出来てるんだろう?と意識してみてください。
#2 使う音を3、4音に限定して、アドリブする。
何か知っているスケールのポジションの中から3、4音だけを抽出して、任意のバッキングカラオケなどの上で練習してみてください。何となく弾いてみるくらいでOK。徐々にスライドやチョーキング、ハンマリングやビブラートなどのテクニックを挿入してみましょう。
#3 ブルース進行でマイナーペンタでアドリブ。
マイナーペンタトニック・スケールの代表的なポジションを1つ使って、良さそうなブルースのバッキングトラック(YOUTUBEなどで見つけられるでしょう)で練習してみましょう。1つ気をつけなくてはいけないのは、曲にはキーというものがあります。
Aマイナーペンタを使う場合はキーAのブルースのバッキングトラックを使用してください。
一番効率的な方法
それぞれの具体例は、出来ればやはり教えてもらうことが大切です。
YOUTUBEなどで探せばよいレクチャー動画を見つけられるかもしれませんが、スケールを生きた言語として学ぶためのアドリブなどは、生身のミュージシャンから生の演奏と一緒に演奏して相互反応を体感することが、最も本質的であり効率的です。
上達に伸び悩んでいる方、何を練習していいかわからなくなった方にお勧めします。
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2023.7.11
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