先日こんな質問を頂きました。”1曲の中に使われているスケールは1つだけですか?”
音楽理論を学び始めた生徒さんからの質問です。たしかに気になりますよね、どうなんだろう?
結論から言うと
1種類とは限りません。曲によります。つまり色んなケースがあるのです。
曲にはキーというものがあります。こちらの記事に書きました。そこで以下を見て下さい。
転調
1曲の中でいくつかのキーに変わる事があります。
これを転調(トランスポジション)と言います。
例えば曲の前半では C メジャースケールでメロディができていますが、
後半では C#メジャースケールになったとします。
この場合はC→C#に転調しています。
しかし質問はこうでした
”転調してない曲でいくつかのスケールが使われていることはありますか?”
なるほど…
これも正解は曲によります。
どういう事?
その理由を見ていきましょう。
どういうことか説明します
転調していないのだったら、、キーはひとつでしょ?
じゃあそのキーのメジャースケールだけじゃないの?
と、こう疑問に思われるでしょう。しかし、そうではない事もあるんです。
ダイアトニックコード
ドレミファソラシドの音だけを使って構成されている和音の事をダイアトニックコードといいます。
以下のコードをご覧ください。キーCのダイアトニックコードです。
CMaj7 Dm7 Em7 FMaj7 G 7 Am7 Bm7b5
ドレミ~の音だけで出来ているわけだから、当然Cメジャースケールが使えるはずですよね?
しかし、Cメジャースケール以外のスケールになることがあるんです。
たとえばこんな音使いをすると
ここでこんな音使いをする事ができます。 ミ ソ ラ シ レ
この音でメロディーが出来ていたとします。 ん? ドとファがないけど…これはCメジャースケールの音だ!と分かりますね。
しかし同時にこのスケールは、Eマイナーペンタトニックスケールとも呼ばれているんです。
何が言いたいかというと、Cメジャースケールを使っていても、組み合わせによって名前が変わるスケールになる事もあるんです。
単にドとファがないCメジャースケールとも言えるし、意図的にEマイナーペンタトニックスケールを使っているという場合もあります。
いや、一緒じゃないですか?と思うかもしれませんが、
音楽では上級的なアプローチとして あるコードの上で違ったコードやスケールを演奏する というアイデアを使用する事がよくあります。
これにより、ユニークなサウンドを得る事が出来るんです。アプローチの仕方がたくさんあるため、一度に全ての解説はできません。
他のケース
上記以外の例については、また別の記事に書こうと思います。
本日の締め
・1曲の中に使われているスケールは1つだけとは限りません
・Cメジャースケールの音を使っていても、名前が変わるスケールがあります。
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2018.8.31
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