ライブで盛り上がるのは得意だけど、プロの演奏とは何かが違う…っていう経験ありますよね。
今日はダイナミクスというものに対してよくある勘違いについてお話します。
「ダイナミクスなんだから、ダイナミックに大きい音で演奏すればいいんじゃない?」
と思った方は、半分正解といっても良さそうですが、、半分以上間違いです。
残念ながら大きい音で演奏しても、場合によってはただ雑音になるだけでいい演奏になるとは限りません。
大きい音で演奏するだけでは、雑音になってしまいます。
小さな音もしっかりコントロールして演奏する事で、音量差が生み出され感情を揺さ振られるのです。
残念な事に、普段良く使っている動画サイトの圧縮音源や、携帯電話の小さなスピーカーや安いイヤホン、、これらの再生環境というのはダイナミクスが中々伝わらないものなんです。
普段ヒット曲などを鑑賞用に聞くのは問題ないのですが、
広いダイナミクスを持った音楽を聞くと退屈と感じてしまう原因となります。
今の問題はスマホ、インターネットなどの普及によって、「手軽さ」と「音楽の味わい」の手軽さを優先しすぎてしまう事なんですね。
ちょっと考えてみて下さい。
インスタントのチキンラーメンも美味しいけど、たまにはちゃんとしたラーメンやさんの手作りで美味しいラーメンも食べたいですよね。
しっかりと仕込まれたスープを味わい、絶品な具と絡みあう立体感を、口の中で感じるように…
ダイナミクスを、ラーメンに例えました。。
「手軽さ」と「味わい」あなたが食べたいのはどっち?
ダイナミクスとは
ダイナミクスとは音の強弱法の事です。
音の強弱によって音楽を表現するという事です。
よく「ダイナミクスが小さい」と言われるのは、
表現力が豊かではないというのと同じ意味です。
じゃあ、表現力を身に付けるにはどうすれば良いのでしょうか?
余談:分かりやすく映画に例えると
1年越しで楽しみにしていたハリウッド映画の超大作!
あなたはスマートフォンの5インチほどのディスプレイと、大きな映画館の4 DX
どちらで鑑賞したいですか?
当然迫力が全然違いますよね。同じ映画をみているのに、迫力が圧倒的に違うんです。
あなたの好きなアーティストのライブと、そのコピーバンドの演奏では同じ曲を演奏しているはずなのに何もかもが違う位、音楽の感じ方が変わるはずです。
折角このブログを読んで何か吸収しようという向上心高い皆さんは、スマホの5インチディスプレイのようなギタリストにならずに、
音楽的なダイナミクスで演奏できる4DXサイズのギタリストを目指してください。
ダイナミクス感覚を養う方法
ダイナミクスを身につけるには、まずは自分がたくさんダイナミックなものを見たり感じたりすることが大事です。
音楽で一番良い方法は、自分の好きなライブやコンサートに行くことです。とにかくたくさん感動や刺激を受けてください。
大事な事なのでもう一度言います。
たくさん感動や刺激を受けてください。
そして自分もダイナミクスの重要さに気付くはずです。
気付きだしたらその時にはもう自然とダイナミクスがついていくことでしょう。
あとは自分なりに合ったやり方を試行錯誤してゆけば大丈夫です。
色んな音楽を聴くのが大切な理由
ポップスやロックが好きな方は、ジャズやクラシックをポップスのCDを聞くと音が小さい…と思う人もいるかもしれませんね。
けどクラシックの曲を聴いているうちに音量が大きくなってきてびっくりした経験ないですか?
ジャズも同じです。繊細さから爆発的な盛り上がりまで、実はとても広いダイナミクスがあります。
(ホテルで演奏されるようなBGM用のクラシックやジャズには、あえてダイナミクスをつけない演奏をする事がありますので混同しないようにしましょう。)
良いミュージシャンになるには、ジャンル関係なく、小さい音量でも表情豊かに演奏できなくてはいけません。
残念ながら、その辺りがYOU TUBEでは、半分も分からないのです。やはり生で聞く体験に勝るものはないですね。
本日の締め
・ダイナミクスとは、音の強弱法。
・音の強弱によって音楽を表現していきましょう
・まずは自分からライブに行くなどして、ダイナミクスの感覚を吸収していってください
・色んな音楽を聞いて、ダイナミクスについて考えてください
リスナーの人達をダイナミクスで揺さ振れるように頑張って下さい。
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2018.7.18
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