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一万時間の法則って?

今回はプロ志向者向けの記事です。一万時間って何年かかるか知ってますか?1年、それとも30年?

この一万時間の法則というのはどんな分野でもそのエキスパート、プロレベルになるために1万時間かかるという説です。

読者の方全員には該当しない記事と思いますので興味がございましたらぜひお読みください。

 

参考に

1年かけようとすると毎日27時間しないといけない事になりますから当然不可能です。

2年かけようとすると毎日14時間する事になります。ほぼ無理です。

3年なら毎日9時間… 毎日ですよ。

4年なら毎日7時間

5年なら毎日5時間半… 少し現実性が見えてきた?

6年なら毎日4時間半

7年なら毎日4時間

8年なら毎日3時間半

9年なら毎日3時間

10年なら毎日2時間半

20年なら毎日1時間半

30年なら毎日1時間

(小数点以下は切り捨て、もしくは切り上げしています)

 

どう思いましたか?

 

個人的な見方

個人的にはこの1万時間の法則については疑問点もあります。しかしひとつの指標にするには面白い考え方と思います。

1、2年でプロレベルは当然、不可能です。

私の場合は、18歳ギター歴6年の時で相当指は動いていたと思っていましたが、先生に「毎日8時間練習して2年でプロになるのが目標です」と相談し、当時の演奏を見てもらって「無理です」と言われました。

プロになるのにこれまでに磨いてきた小手先のテクニックなど何の役にも立たなかったのです。

色々と現実的に考えて22歳までに…と考えたのですが途中で名門のバークリーへ短期留学目標に変更し、24歳までにCDデビューしようと思って頑張ってきたら実際に出来ました。

2009年デビューアルバムのレコーディング初日

 

ギターをお仕事にしようという方の中にも、音楽を最優先にして必死こいてできる人もいれば、抱えている事情のため時間や経費を削減しながら年数をかけて挑戦するという方もいると思います。

どんな方法が最適かは人によって変わります。

 

時間をかければいいってもんじゃないでしょ?

そう確かにその通りです。しかし、同時に大事でもあります。

仮に1週間に100時間ギター弾いたとしましょう。

これだけ練習したのにうまくなった気がしない時… はじめて練習のやり方が間違えっていた事に気付きます。そこでうまくなれます。

いつまでも悪い習慣を続けているわけにはいきませんが、間違いもそこから学んで次に活かせるならば良い学習をしていたといえます。

 

失敗とは○○に向かっている状態

無駄な練習・学習をし過ぎてしまうのは避けたいですよね。そこだけうまく教えてほしい!と思うでしょう。当然大切なのでしています。

それでも何故うまくいっていないかを本当は自分自身が理解している必要があるため、無駄な学習をするという経験も、実は理に適っているとも言えます。私は勝手にこれを、非合理の合理と呼んでいます。

失敗した人の方がその分成長するケースがよくあるのはこれです。

 

アルベルト・アインシュタインの言葉にこんなものがあります。

Failure is success in progress

失敗とは成功に向かっている状態 という意味です。

 

そもそも一万時間にいくのが大変

しっかりと正しい方法を学んでいれば、一万時間も努力すれば、プロレベルにかなり近づくことは出来ると思います。

しかし、そもそも一万時間というところまでいくのが大変です。とても長いマラソンのようです。

そこに行くまでに… 長い時間の間に色んな事が起こって… 自分の思い描いていた夢や希望の灯が消えかかっていってしまう時があります。

挫折しそうになりインドを旅した時のコルカタの夕暮れ

 

そうです、情熱の灯が消えないように進んでいくのが一番大変な事です。

ですから目標を叶えるために相談できる人、必要な人、支え… 色んな心の拠り所を探すのが大切です。

あまりにも1人で抱え込まないように。

 

本日の締め

・一万時間の法則というのは一つの説です。あくまで参考に。

・失敗することもあります。しかし成功へ向かっている状態と思ってください。

・一万時間は長いマラソンのようなもの。1人で走り続けるのではなく、相談できる人を探してください。

 

「プロを目指すギタリスト達を心から応援しています。私も目標に向かって頑張ります。一緒に進みましょう。」

 

 

 

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BLOG, 【G】向上への心得

2018.8.21

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