「初心者と中級者って何が違うんだろう…」
「どのくらいになったら中級者?」
「何年もギター弾いてるけど、私ってもしかして初心者?」
気になるものです。人によって定義にも違いがあるため主観は多くなりますが
ここでは私、田中薫という講師の考える中級者の定義になりますが、その点ご了承くださいね。
中級者を目指す方のご参考になれば嬉しいです。それではじっくり確認していきましょう!
定義は人それぞれ
これが中級者だ!という厳密な定義や決まりはありません。
しかしどこかで差をつけないと学習する内容が難しすぎたり、簡単すぎたり・・
こういう問題が起こりますので、ある程度の基準をみて線引きすることが必要です。
よくある中級者の勘違い
当然ですが、ギターをはじめた日からが初心者。
でもよくある勘違いが「ある程度指が動くようになってきたら中級者」や「ギター歴が長ければ中級者」という考え方です。
ところが残念ながら実際に拝見すると、初心者レベルのまま・・という事がしばしばあります。
わかりにくい、本当のうまさ
本当のレベルとは、表面に見えるものだけでは判断できません。
たとえばギターのテクニックや表現力は目立つけど、楽譜が全然読めない。こういうギタリスト、実はひじょ〜に多いんです。(ドキッ!?)
一定のところまで上達はしますが、かなりの高確率でどこかで上達が止まります。ドキドキ・・
上達とは
ギターを演奏する上では、様々な音楽能力のバランスがとれているのが大切と、よくお話します。
なぜかというとそれは、上達とは「上に達する」と書き、その意味は基礎の上に作られていくと考えるからです。
例えばそれは指が早く動く筋力のことだけを基礎と呼ぶのではありません。
初級の基礎項目
以下に初級者のための基礎項目の例を書き出します。
・効率の良い演奏フォームとフィンガリング
・テクニックの原則を理解(スライド、ハンマリングオン、プリングオフ、チョーキングなど)
・メジャースケール、マイナーペンタトニックスケールを把握
・ダイナミクスをつけた表現力のある演奏
・ダイアトニックのコードネームの意味や平行調、同主調などが理解できる(音楽理論)
・リズムの種類を把握し、書いてあるリズムが弾ける
・簡単な五線譜のメロディーが演奏できる
意外にたくさん!
そして、大事なのがバランスです。
多くの初級者の方は、テクニックを中心に練習をされることが多いかと思いますが、
この部分が抜け落ちてしまっているんですね。
でも
こんなの動画を見たり、本を読んだだけでは中々バランスよく学習できないと思います。
さらにこういったことを指導できない先生もおそらくたくさんいらっしゃると思います。
で、結局・・中級者になるには何したらいいんだ??
上記をカバーする学習をしましょう
もっとも効率的なのは良い先生に教わることなのは間違いありませんが、独学目的の方のお役に立つように以下のワークをご紹介します。
それぞれの項目の何が出来ていて、何が出来ていないか?
この図は私が教室でレッスンを行う生徒さんに対して上達基礎6項目をグラフ化したものです。
現在の自分を「目で見て」確認して頂いています。
画像をプリントアウトして各項目を5点満点で自己採点しグラフを作ってみてください。
本来であれば皆さんの状態を正しく評価できる先生に作ってもらうことが理想ですが、
仮チェック程度に、なんとなく自己採点していただいても大丈夫です。
以下採点の参考基準です。
【テクニック5点満点】
右手左手の基礎フォーム、ダウンピッキング、アップピッキング、オルタネイトピッキング
スライド、ハンマリングオン、プリングオフ、チョーキング、ビブラート、ミュート
【スケール5点満点】
Cメジャースケール5ポジション、クロマチックスケール、Aマイナーペンタトニックスケール5ポジション
ナチュラルマイナースケール、トライアド・アルペジオ1〜3弦、2〜4弦、3〜5弦
【表現力5点満点】
自己評価でOK
ブルース、シャッフル、簡単なアドリブなどを含むのが望ましい
【理論5点満点】
音楽の三要素、音名、インターバル
三和音、四和音、ダイアトニックコード、ディグリーネーム
平行調・同主調、サークルオブフィフス、コードファンクション、ドミナントモーション
【リズム5点満点】
ストレートな8分ストローク、16分入りストローク、ロックリフ、アクセント
シャッフルリズム、カッティング
【読譜5点満点】
(リズム)4・8・16分音符、タイ
(メロディ)童謡など数曲、KeyCのジャズスタンダードのテーマ1曲
どうでしたか?
採点するのも少し大変だったでしょう?というか採点すらするのも面倒ですよね(笑)
私はいつも何十人もの生徒さん1人1人の上達具合を上記のグラフにしてお渡ししています。
「あ〜、俺って上達してるのかな?」と漠然と不安になる方も多いでしょう。
自分が取り組んだことがこうして視覚的にわかることで、前進していることを実感できます。
そして
次に何をするべきか考えて練習を頑張りましょう!大事なのはやはり行動、練習です。
でも難しそう?・・そんな方に向けてこちらに中級レベルになるための、ちょっとしたコツも書いてます。
お時間があったら覗いてみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。
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2018.6.27
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