分数コードって?きいた事あるけど…どういう意味か知っていますか?
分数だから算数みたいにややこしそう?
大丈夫です、分数コードは段階に分けてみればそんなに複雑なものではありませんよ。
分数コードとは
オンコードとも呼ばれています。理論の世界ではコンパウンド・コードといいます。
こんな表記→
C/G や、 C on G などと書いている場合があります。どちらも シー・オン・ジー と読みます。
/(スラッシュ)や on はそのままオンと呼べばOKです。
そしてこの2つのアルファベットはちょっと役割が違います。
左側のCが和音で、右側のGはベースなんです。
ベース
ベースって分かりますか? バンドメンバーで一番の低音を担当している楽器ですよね。
つまり分数コードっていうのは、低音が指定されたコードなんです。
だから C/G は G(ソ)の音が最低音になっているCコードの事 なんです!
分数コードを演奏する場合と、しない場合って?
たとえば、このC/Gを、バンドで演奏する場合はバンド全体の中で最低音がGになれば良いという事になります。
一番低い音を演奏するのはベーシストです。
なので、ベースの人はGを演奏しないといけません。でもコード楽器はベースのGの音を弾いても弾かなくても構わないのです。
ただし、ソロやデュエットなどの場合ベーシストの代わりにギターも最低音を弾く必要性が出てきます。
この場合ギターが一番低い音になるからです。
練習の仕方
初心者の方 ・・・ コード表に書いてある通りの押さえ方をしましょう。そしてネック上の音を覚えていきましょう。ベースの音を確認してみてください。
中級者の方 ・・・ コードネームの意味を考えながら、何度の音がベースに来ているかを考えてみて下さい。
上級者の方 ・・・ どの転回形を使用しているかを理解して、6弦だけでなく、5弦、4弦、3弦からも同じ分数コードを押さえる練習をしてみましょう。
ここから先は初心者の方は見ないで大丈夫です。
補足:中級者向け
たとえば Cコードであれば、ドミソ(C,E,G)の音で出来ています。
ミがベースに来ると C/E です。 ソだと C/G です。
このように分数コードは、構成音の中のどれかがベースになっている事が多いんです。
では、これは何でしょう?
C/B
これ、コードは三和音だけど、ベース音のBは、Cからみると長7度です。
結果的にドミソシを使用しているので、結果をみると、Cmaj7 と同じという事になるんです。
こんな書き方をする理由
バンド全体としてはCmaj7の響きがほしい! でもコード楽器はCのシンプルな響きでいきたい。 なんて時に使う手段なんです。
こんな事がバンドで出来ると、ちょっと「通」っぽくてかっこいいですね。
補足:上級者向け
構成音がベースになる場合、どの音になるかで呼び方が変わります。
これを転回形と呼びます。英語でかっこよく言うとインバージョンっていいます。
普通のCコードの場合は、基本形といいます。
もし、3度がベースにくると第一転回形といいます。5度だと第二転回形、7度だと第三転回形といいます。
はじまる度数によって、呼び方が違うと覚えておいてください。
上手なギタリストって、色んなコード弾いてますよね。
Cmaj7の押さえ方、みなさんいくつ知ってますか? 転回形で、色んな響きのCmaj7を沢山演奏できるようになりますよ。
バークリーの伝説的なジャズギターの先生であるMick Goodrickのボイス・リーディングの本、、数えきれないコードの数々、、 果てしない世界です。
一点注意!
コードの構成音がベースではない分数コードを目にする事もあるでしょう。
転回形ではない分数コードもある、という事を知っておいてください。
本日の締め
・分数コードは、低音が指定されています。
・ご自身の理解できる範囲でまずは分数コードにチャレンジしてみてください。
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2018.9.30
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