スケールは何十種類もできるしアドリブもバッチリだぜ!あのギタリストの激ムズの曲もコンプリートした!関心します。でも、その弾き方…本当にあなたに合ってる?
以前に、初級者向けの真似についてこちらに記事を書きました。「初心者必見!効果絶大の上達法とは?」 今回は真似ることについての上級者向けです。
皆さんと、皆さんの好きなギタリストは体も頭も違う
この記事の云いたい事は以上です。
以下は全て補足内容としてお読みください。
ギタリストが上達するのは
見本となるギタリストの演奏があるからです。好きなギタリストがいる事でしょう。あなたを熱狂的にさせてくれるはずです。
勉強熱心なギタリストほど、
「このギタリストの弾き方はこうやってるから、あのやり方でやればあんな演奏になるんだ」
「このギタリストのビブラートのかけかたは… フレーズの手法は…」
と朝から晩まで、そんなトークで酒がのめそうです。
真似したくなる理由
やっぱりギタリストたるもの、かっこいいフレーズを弾きたいし、うまくなりたいものです。
でも、それだけじゃないんです。真似すれば自分に合った弾き方なんて考える必要が省けるから、楽なだけなのです。
ドキッとしますよね。はい、私も経験者です。
難しいラインがある
素晴らしいアーティストが創り出したスタイルを真似る事自体は良い学習法です。
だから真似をする事は良い事のはずです。しかし、このアーティストの方法が絶対だ!と神格化してしまうのはちょっと危険なんです。
方法論というのは人それぞれ自分に合ったものがありますから、違っていて普通です。「これが絶対」などと誤認してしまうと他に必要な情報を受け付けられなくなり、上達の妨げになります。
皆さんの体と頭はその人とは違うんです。
手の形状であったり、目には見えない筋肉が異なっています。違う道具を使って、同じ事をやろうとするとどうですか?
上手くいく事もあるでしょうが、うまくいかない事もあります。
畑と作物
畑を耕すとしましょう。
皆さんの好きなギタリストは、大きな耕運機と操縦スキル、豊富な経験で得た知恵を持っています。効率良く畑を耕して、豊かに作物を得る事ができます。
一方それに憧れる人はその作物しか見ていません。とりあえずスコップで畑を耕しはじめますが、これじゃダメだと気付いてショベルに持ち替えて、体力の限界まで働きます。何とか畑を耕して作物をほんの少し得る事が出来ました。
ちなみに作物とは、自分の欲しいテクニックやフレージング、発想などと考えれば良いでしょう。
その作物を得るための労力がまったく違う訳です。 作物を得るまでのプロセスが違うから当たり前です。
同一になる必要なんてないのです。
真似は悪い事ではない
誤解をしないでほしいのは、私は真似をする事が悪い事だと言っているのではありません。この記事でも書いているように私たち日本人は真似をするのが天才的にうまい人種です。
でも皆さんの好きなギタリストとは、体も頭も違うというのを知ってほしいんです。ですから参考にしながらも、作物だけに捉われず自分に合ったギタリスト像に向き合って頂ければ嬉しいです。
最後に
中村天風氏の言葉を拝借しておきます。成功 「Success」 という言葉は 「Succeeding」ー” 受けついで続けて生み出す”という言葉から来ているものだ。
つまり、真似をするというのは、受け継ぐ事です。そして、続けて自分にあった方法を生み出していってください。
本日の締め
・皆さんと、皆さんの好きな音楽家は、体も頭も違います
・皆さんが「憧れ」のギタリストから「自分に合ったギタリスト像」を目指されることを祈ります
初心者の方に推奨する「真似」の学習法はこちら
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2018.9.15
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