練習しているフレーズが何とか弾けるようになったけど…何かが本物と違う…
そんな事ありませんか?
何が大切なんだろう?
上手い演奏の意外なところ
フレーズって、難易度が高いものが弾ければ上手い!って思っていませんか?
実はその上手いって本当の上手さとちょっと違うんです。
本当に上手い演奏なら、音を2つ弾くだけのフレーズでも、上手い演奏とそうでない演奏が分かっちゃうんです。
どういう事だろう?
ネットでよく出てくる
多弦ギターに8フィンガー、アーミングを駆使しながらスウィープをピロピロピロ… 片手だけでこれだけ弾けるんだぜ!的なのをよ~く見かけます。
音楽を知らない人からも「すご~い!」と言ってもらえるのは間違いありません。
けどあれ…何かに似てませんか?
サーカスなんかで、人間離れした演技をやってのけた人を見た時の驚き方です。
あれが「目指す上手さ」になっちゃってる人が多いんです。
けど… あのサーカスの人間離れした技をショーの初めから最後まで見たらどうですか?
あそこだけ見て本当に感動できるでしょうか。
目立たないところにこそ、上手さが問われる
そういった魅せる技を持ちながらも、常にそれを出している訳ではなく、ここぞ!という時にだけ披露するから映えるんです。
ではそうでないところは? 大技を披露していない時の演技のクオリティ、地味なシーンの徹底的な演技力… こういうところに本当の上手さがあります。
そしてそれをコントロールした上で、大技を披露するから、大きな感動が生まれるんですよね。
それにも関わらずネットでは大技を自慢げに披露している投稿が多いですよね。
あそこばかり目指していると、逆に上達が遠のく可能性が高い…というのを知って頂きたいと思います。
じゃあ何を意識すればいいのか?
音楽を知らない人が注意しないような所を磨き上げて下さい
大技の逆にある、陰に隠れた所をこだわって磨き上げる事が、本当の上達につながります。
例えば、演奏していない弦を意識する。 → しっかりミュートできているか?
手が無駄な動作を行っていないか → 変なリズムをとる癖がついていないか?
演奏する音ではなく、休符を意識する → 休符は”休む”じゃなくて音を”止める”事です
無意識に両腕のどちらかがリキんでしまっていないか? → 左手がリキんでいたらピッチが高くなるし、右手がリキんでいたら必要以上に手が疲れます。
誰でも出来そうな2音のフレーズをなんとなく弾いてしまっていないか? → 集中して丁寧に演奏できていますか?心を込めて弾けていますか?
いかがでしょうか、皆さんは出来ていますか?
ちなみに
私はテクニカルなスタイルの音楽も好きで否定している訳ではありませんのでご了承ください。
しかし目立つものは初心者の心にたやすく響きやすいため勘違いを起こしやすいのです。
技術的な音楽スタイルで表現するには目立たない所の演奏のクオリティもより一層必要だとお話したかったのです。ご理解頂ければ嬉しいです。
本日の締め
・うまくなるなら注目すべきは目立たない音です。
・大技の真逆を考えて下さい。自分でも気づかない位の事にこだわると改善点が見えてくる事があります
・大技はここぞ!というところで決めてください。そこだけを「目指す上手さ」と考えないようにしましょう。
BLOG, 【B】ギター中級者 アコースティックギター|エレキギター|ギターレッスン|ギター中級者|ギター初心者|兵庫ギター教室|大阪ギター教室|宝塚ギター教室|川西ギター教室|池田ギター教室
2018.9.11
コメントはこちらからどうぞ